2013年10月14日

薬は大切

『一度折れた骨は二度と折れない』
これは今まで一般的に言われていたことです。しかし、何と私が稲毛病院の整形外科に勤務
してから5 年の問に、再び同じ箇所を骨折する子供たちがいたのです。
いったい子供たちの骨はどうなってしまったのだろう。


私は原因のわからぬ不思議な思いと若干の不安を抱えながら、とりあえず骨の強さを見る骨密度
を測ってみることにしました。すると驚いたことに彼らは卯歳の女性よりも骨密度が低かった
のです。「これではまた折れてもおかしくない」と、私はうなずいてしまいました。
彼らは小学校の高学年から中学生という、最も骨成長が活発であるはずの年齢です。確かに
レントゲンで見ると、骨融合部に増えるべき骨は新生骨によって太くなっているので新たに作
られていることがわかります。しかし、またそこが折れてしまう。これは明らかに骨粗懸症
(こっそしようしよう)が原因なのです。

ここ

これまで骨粗野松症は、下顎の骨・肋骨・背骨から始まる老人の病気と考えられてきました。
一般に女性の場合は、初歳前半まで骨密度が増え続けますが、そこでピlク(ボ1ンピ1クマ
スという)を迎えゆっくりと閉経期まで減ってゆきます。閉経後はエストロゲンという卵胞ホ
ルモンが減少し、ホルモンが持つ骨の保護作用がなくなって急激に骨がもろくなるのです。も
ちろん、運動やカルシウムを始めとする栄養不足も関係しています。
最近では却歳前半だったボlンピlクマスが、初歳前後になってきていると指摘する専門家
もいます。そしてまた、私も現実に子供たちの骨のもろさを目の当たりにして、間違いなく彼
らの『老化』が進んでいることに気がついたのです。




Posted by ぺろすけ at 01:07│Comments(0)
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